2012/08/23

感謝。


昔から、「特技」という言葉に困惑していたわたし。


「特技ってなに?」と聞かれれば、首をかしげ、頭が???となる。
プロフィール欄に「特技」を書く項目があれば、書いていた手が止まる。


日本人特有の謙遜でも何でもなく、自分にとっての「得意なこと」が本当に分からなかった。
そして私はずっとそれが欲しかった。「得意なこと」。
人に誇れるなにか。
でも、どんなにどんなに考えてみても、思い当たらない。
全て月並み。悪い時なんて月並み以下(→o←)ゞ



ネガティブに言ってるわけではなく、事実そうだった。
この前、たまたま母親が私の小学生の時の通信簿を見つけて、渡してきました。
それを見てびっくり。
先生からのコメントは二人笑って読んでいたものの、それぞれの科目の成績は・・・なんと「オールB」。
可もなく不可もなく。
学期や学年によっては、一つ二つの科目でAを取っていたものの、それ以外は面白いくらいBが並んでいました。



「面白みのない成績だね」なんて言うお母さん。
成績に面白さ求められても!!って思いつつも、これぞまさしく「THE わたし」。



まぁ小学生の時の成績だからこんな呑気に、しかも大々的に暴露していますが(-_☆)


「得意」と言える事が何一つとして見つからないまま大人になりました。
それがコンプレックスでもあり、原動力でもありました。


そもそも、「得意なこと」というものは、自分一人ではなかなか見つけにくいものなのかもしれません。
大人になってから知った「早起きが得意」ってことも、周りの子にとって毎朝5時半に起きる事は難しいという事を知ってから。



タイピングが早いのも、私がタイプを打っているのを見た友達が「早すぎる!!」って驚いたから。



ずば抜けた才能があったり、競い合って優勝したり、そういうものがあれば分かりやすいものも、そこまではいかない日常生活のちょっとした「得意なこと」というのは、人に言われて初めて「あ、そうなんだ」と思えるような気がします。
自分にとってはそれが「当たり前」の事でも、人から見たら「周りとは違う」という事だってある。



私は今年に入って転職を決意したあと、ずーっとモヤモヤが取れませんでした。
「このまま企業に転職して良いのか?」何故かずっと引っかかりが取れずにいて、沢山考えた結果「このままだとなりたい自分にはなれない!」と気付き、転職をやめました。



その時思った「なりたい自分」が何だったのかはよく分からないけど、私は「今転職するのは違う!」という直感だけで答えを出し、その直後に良いタイミングで自由大学 との出逢いがあり、受講を決意。
そこでの講師の方達からの教えは勿論ですが、一緒に受講していた方達との出逢いが私にとってとても大きく、刺激をたっぷり頂きました。



私の強みって何だろう。
何が出来るんだろう。
何がしたいんだろう。
もはや短大の時の就活時のように、人生規模で模索をしていました。
ですがその頃と違っていたのは、机上で考えるのではなく、とにかく動いたこと。



この数ヶ月、私はとにかく外に出て行きました。
自由大学で知り合った方がワークショップを開けば参加をし、気になる方のトークイベントやセミナーがあれば出席をする。
「私はどこへ向かっているのだ?」と疑問に思う事もありましたが、それでも動いたり、何かに触れる事で、また新たな気付きを得たかったんだと思います。




「考えてから動く」のではなく、「動きながら考える」。
今までの私は「準備が整ってから。」「それなりに形になってから。」「ちゃんと力が発揮出来そうでなければ、手は挙げない。」でした。



自由大学への入学もそうでしたが、「背伸び」って凄く大切だなと。
自分が手を伸ばして簡単に届く範囲ばかりで動いていたら、きっと人は成長しない。
少し背伸びをして届く場所、時にはジャンプをしないと届かない場所へ手を伸ばしてみる事は、自分の可能性を広げるにはとても必要な事なのだなと実感しました。



なのでこの数ヶ月、「居心地の悪い場所」にも行きました。
「居心地の悪い場所」とは、劣等感を感じる場所、場違いだと思われるような場所。劣等感を感じて落ち込んだりはなかったですが、「うわー私何もない!」って思わされる場所に、沢山行きました。



でもそのぐらいが成長するには良いのかもしれません。
自分とは何か違うものを持っている人たち、既に色んなモノを形にしていっている人たち。
その方達と出逢い、話を聞き、見えてくるものがある。



「動きながら考える」を繰り返し、時にはもぐらのように一人でひたすら模索をした事もあったけれど、ようやく見えてきたものがありました。
それは私はやっぱり「書くことが好き」というもの。
ブログを7年間続けて来られたのも、純粋に書くことが好きだったから。



「特技」がなかった私が、一つだけ周りにずっと言われていた事がありました。
それは「文章が良い」ということ。



言葉や文章については、10代の時から褒められる事が多く、最初に「清香語録の本があったら、読みたい。いつか出してみたら??」って言ってくれたのは、高校の先生でした。



だけど私は、自分の文章が特別優れているとは思えないし、それを形にするだなんて事も考えていませんでした。
ですが数ヶ月動きながら考えた結果、私の中に残った欲は「書きたい」という純粋な想いでした。
未だに自分の文章がどの程度なのかは分かりませんが、それでも私には「想い」があります。
伝えたい「想い」がある。
特別な情報が得られる何かはないかもしれないけれど、読んでくれた方の心が少しでも温かくなるような、そして何か気付きのヒントになれたら・・・という想いを込めて、このブログも書いています。
万人受けの為の文章ではなく、伝えたい相手へのメッセージとして、一人一人の顔を思い浮かべながら文章を綴っています。




ようやく、その「書きたい」という想いと向き合う覚悟が出来ました。
「発信する側でいたい」という想いがあった10代の頃。
その欲を叶える努力もせずに、放置していた時期があっての、いま。



それが今、一つの形になりそうです。



今月半ば、あるWeb媒体の専属ライターの募集がありました。
「場違い」に慣れつつあった私は、経験も何もないのにダメもとで応募。
自己PRや志望動機、そしてブログのURLを付けてメールを送りました。
担当者から返信があり、昨日その編集部にお邪魔してきました。
30分~1時間の予定が1時間半たっぷり話し、専属ライターとして使って頂く事になりました。



これは今の段階では無給なので「仕事」ではありません。
でも、書くことに関して何の経験もなく、特化した知識があるわけでもないので、むしろ沢山勉強させてもらえる事に感謝しています。
週に1度記事を書き、それがサイトに載ります。そのサイトでは私のページも設けてもらえるとの事。
また記事を編集者の方が添削をして下さいます。
そして編集部としての私の名刺を作って頂けるので、インタビューしたい著名人の方にアポを取って、記事を書く事も出来ます。
サイトリニューアルに伴って、私以外にも同じライターの方があと5人ほどいます。
その方達と、月に1度の編集会議を開き、各々の案を出しあい、またそれぞれのカラーを出していく事になります。
今はもう既にそのサイトに沢山のファンの方がいらっしゃいますが、リニューアルし一緒に仲間とサイトを作り上げていく取り組みに、多少の不安もありますが、それ以上にドキドキ感がいっぱいです。



一緒にやっていく仲間は若くて、みんなそれぞれ既に何か形にしていっている方たちばかり。
まだお会いしていないのですが、昨日編集部でその方達の話を聞き、私はのけぞっておりました(-_☆)
「ナゼ ワタシガ ココニ???」って思ってしまうようなメンバーが揃っています。
「場違いか?」と思ってしまうような状況ですが、出せる力は全て出していきたいと思います。


このサイトでは私がお会いしたかった方達が、次々とインタビューされて記事になっていたので、このサイトは以前から知っていましたし、そのサイトに関われることがすごく嬉しいです。



昨日は、過去に私の言葉や文章を好きだと言ってくれたみんなの言葉を、沢山思い出していました。



「清香から出る言葉に出逢える事が、すごくラッキー」と言ってくれた友達。
「物事への思い入れ方が好き」と言ってくれた子。
「ノート取らせて!」と私の言葉をノートに記録してくれた子。
「文章を書くセンスは絶対にある!」って何度も言ってくれた子。
「本書きなよ」と会う度に言ってくれた子。




みんなの言葉がなければ、私は自分の「書きたい」という想いにすら気付けなかったです。
みんながいたからこそ、みんなの言葉があったからこそ、私は自分の「出来ること」を信じてみようと思えました。
本当に本当にありがとう。



ずっと抱いていた夢の一つ「発信していくこと」が、一つ形になりそうな今。
無給でもなんでも、一つの媒体で自分が書いた記事が載るという事が、今から楽しみです。
書く題材としては、環境問題や社会問題を身近なテーマから切り込んでいくというもの。と言っても、そんな堅苦しい文章ではないです。
それ以外にも、新しい働き方や、色んな方面で活躍されている方へのインタビューなど。そういった内容の記事になります。
まだまだ私も勉強不足。10月に始動する予定なので、少しでも読んで下さった方の「考える」きっかけになる記事を書いていきたいと思っています。



また、今回のそのWeb媒体は、実際に形になって軌道にのってからお知らせいたします。



こういった経験を積むチャンスを下さったこと、そしてみんなが伝えてくれた言葉に、心から感謝します。
「何もない」と思っていた自分が、27歳にして「やりたいこと」と向き合う覚悟ができました。



気づかせてくれてありがとう。
伝えてくれてありがとう。
みんなと握手してまわりたいくらいです(☆。☆)



やっとスタートラインに立てたばかり。
この先どんな形に変化していくのか全くわかりませんが、背伸びしながら、時にはジャンプしながら、自分の可能性を広げていきたいと思います。



何度も言っちゃいますが・・・本当にありがとう。



「ありがとう」以上の感謝を伝える言葉が欲しいくらいです。
私も今これを読んでいるあなたの為に、何か少しでも力になれる、そんな人でありたいです。
あなたの「その時」のためにも、いつでも手を差し伸べられる自分でいたい。



「その時」はいつだっていい。
夢をかなえるとき。前に進みたいとき。悩んで苦しいとき。泣きたいとき。一緒に笑いたいとき。
何でもいい。
少しでも役に立てたら、すごく嬉しいです。



本当は形になってから伝えようかとも思ったのだけど、たとえこの先どんな形になったとしても、自分の今の想いを伝えたいと思い、言葉にしました。



長い文章を最後まで読んでくださり、ありがとうございましたヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ


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