2012/08/12

27歳の夏休み。


「夏休み」って言葉は、どうしてこんなにもワクワクするんだろう。
昔から「冬休み」「春休み」以上に、何だか特別な何かが待ってるかのように、「夏休み」って響きにドキドキしてたな。



お盆休みがない私ですが、金曜日に一日有給を取って、束の間の「夏休み」気分を味わってきました(・∀・)



たった一日。されど一日。
私にとって「大切な事に気づかせてくれた一日」となりました。



夜に予定が入っていたので、昼間は「誰かとの時間」ではなくて、「一人の時間」を楽しむことにしました。
何をしようか色々と考えた末、前々から行きたかった美術館へ行く事に。



今回訪れた美術館は、上野にある東京都美術館
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」も展示されるって事で話題になった、「マウリッツハイス美術館展」で、「本物」に触れてきました。




一人で美術館へ行くのは、これが初めて。
「美術館」。
普段あまり足を運ばない場所に、行く前からちょっとどきどき。
急げば仕事帰りに寄ることも出来る場所だけど、どうせ行くなら、「行く前」の時間も「行った後」の時間も楽しみたい。
私にとって「非日常」を感じさせる場所に、どうせ行くなら・・・と思って、ファッションも綺麗めなワンピースで清楚風にしてみたり(。・ω・)ノ゙



ある一日を、「特別な一日」と見立てて仕掛けをするのが、好き。
そのたった一日のために、ネイルの色を変えてみたり。
いつもより丁寧にメイクをしてみたり、服装をじっくり考えて選んでみたり。
朝食べるご飯も、行くカフェも、聞く音楽も・・・ストーリーをつけていく。
ちょっとした手間をかけるだけで、何でもない一日が、「特別な一日」に変化していく。



その過程が好きです。
そうして描かれた一日は、やっぱりすごく楽しい。
ただフラっと美術館へ行くのと、自分なりにより楽しくなる仕掛けをして行くのとでは、全然違います。




その日、上野に着いて上野公園を歩いていたら、すっごく綺麗な音色でビートルズのLet it be が聞こえてきました。
あまりの綺麗な音に引き寄せられて行ってみると、路上パフォーマンスで口で吹く楽器を演奏している二人組がいました。
道行く欧米人もその音に合わせてLet it beを口ずさんでいたり・・・。
緑溢れる場所でたまたま出会ったその音に、心がじわーって温かくなりました。



しばらく立ち尽くして聞いていたその音を背に、私は行きたかったカフェへ向かいました。



行ったのは、上野森PARK SIDE CAFE
4月にオープンしたばかりのこのカフェ。
美術館内のお洒落なカフェと迷ったけど、このカフェにあるテラス席に惹かれてこちらに。
やっぱり天気が良い日、外での食事が気持ちの良い季節には、断然テラス席が嬉しい。



きちんと屋根があるので日蔭になっていて、外の空気をたっぷり感じられる場所。
緑溢れる公園内にできたこのカフェは、都会にいることを忘れる程、のどかな時間を味わう事ができます。
上野公園に行く機会があった際は、是非(・∀・)そして、テラス席が気持ちいい季節には、是非テラス席で贅沢な時間を味わってください。





ランチを食べながらのんびりして、いざ美術館へ♪


私が行った時には10分待ちだったけれど、曜日や時間によっては30分~1時間待ちのときもあるそうです。マウリッツハイス美術館展
のホームページで、リアルタイムでの待ち時間、過去の待ち時間を見ることができるので、行く前に参考にしてみて下さい。



音声ガイドを借りて、一枚一枚の絵をじっくり鑑賞。
平日ながらも、結構人がいて、一枚の絵に近づくにも少し大変でした。
絵の事は詳しくないけど、一つ一つにストーリーがあって、17世紀に描いた画家の想いを想像してみたり。
現代の東京にいながら、400年以上前のヨーロッパで描かれた絵を前に、心をタイムスリップさせてみる。
何とも贅沢な時間です。




そして「真珠の耳飾りの少女」。
ここだけ物凄い行列。
さすが“世界で最も有名な少女”です。
「絵を最前列で見たい方」と「急いでいる方」の二手に分かれています。
「最前列で見たい方」の方は、本当に長蛇の列ができていましたが、「急いでる方」の方は人がまばら。
さすがに列に並ぶのを躊躇した私は、試しにもう一つの方に行ってみたら、「あれ、案外見れちゃう」ってくらいかなり近い場所で見る事が出来ました。
むしろ「最前列で見たい方」の方は、列が出来ているため止まって見ることはできず、前をさらっと通り過ぎる事しかできない状態。それに比べて「急いでいる方」の方は最前列ではないものの、かなり近い場所で立ち止まってじっくり見る事ができます。



私もあまりの本物の美しさに、なかなかその場をすぐに動く事ができず、じっくり彼女の目を見つめてしまいました。
やっぱり雑誌やパンフレットで見るのとでは、本物は迫力も美しさも全然違う。
その絵も含め、「来てよかった」って思える絵との出逢いが、沢山ありました。



「心が豊かになる時間」。
そんな贅沢な時間を過ごして、美術館をたっぷり楽しむ事が出来ました(*^ー^)ノ



この日、心を豊かにしてくれたのは、美術館の時間だけでなく、カフェのテラス席での時間、そして緑いっぱいの公園での時間もそう。





海外に行くと、いつも緑豊かな公園にすごく惹かれていました。
ニューヨークのセントラルパークもそのひとつ。
そこのベンチに座るだけで、時を忘れて色んなものが浄化していくような気さえする、そんな贅沢な時間。


どこかで、「そんな時間は日本では味わえない」と思っていました。
セントラルパークのような公園が、日本にあればいいのに・・・とさえ思っていたわたし。



でも、それは「間違っていたかも」と思わされたのが、この金曜日の一日でした。
東京にいながらも、その贅沢な時間を一瞬でも垣間見れた瞬間があったから。
その時、なんであんなにも海外の公園に心惹かれていたかが、わかった気がしました。



きっと、もしニューヨークのセントラルパークが日本にあったとしても、私はニューヨークで感じたような開放感は抱けなかったと思う。
それはやっぱり東京という場所で、どんなに心を休めようと思っていても、知らぬうちに私自身時間に追われているから。
休みの日でも、どこにいても、何をしていても、「時間を忘れる」事が出来ずにいたわたし。


もはや「時間に追われている」という感覚すら、実感していなかった事に驚き。



この日、カフェのテラス席で本を読んだり、時折ぼーっとしてみたりしながら、心や頭にあった色んな雑念が取れてスーッて軽くなっていく感覚に襲われました。
それこそ、まさに私が欲しかった時間。



友達と戯れるのも大好き。
一緒に夏を満喫するのもすごく好き。



でも、27歳のたった一日の夏休みでは、敢えて「一人時間」を欲したわたし。
そこで、言葉では表現できない大切な時間に気づき、大切な何かを思い出せた気さえしています。
「休みが欲しいな」って漠然と思っていた自分にとって、必要な時間はこれだったんだと思います。



一人での時間を楽しむから、友達との時間がより愛おしくなる。
友達との時間で沢山の刺激とインプットをしているから、一人の時間でそれを整理したくなる。



誰かと過ごしているときは、その時間を全力で大切にしたい。
自分ひとりのときは、とことん自分と向き合いたい。そしてその時間があるから、大切な人たちへの想いも募り、愛おしくなる。
その両方の時間が、わたしにとってはとても大切。



美術館を出て、すっかり夕日に照らされた公園をあとにして、私は友達との待ち合わせの場所へと向かいました。
銀行時代の同期との時間。
「いつもありがとう」と何度でも伝えたくなる彼女たちとの時間のおかげで、私の一日の夏休みは最後まで笑顔で過ごすことができました。



お盆休みのいま。
楽しい時間を過ごしていますか?
大切な人たちと、大切な時間を、そして大切な何かに触れられる時間でありますように(*^ー^)ノ



お盆休みがない私は、秋に休みをとる予定。
むしょーに、カンボジアとトルコに行きたい私ですが、今は全然別の場所への旅行を目論見中です:*:・( ̄∀ ̄)・:*:



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