2012/07/05

退職のその後。


前回の「退職を決意したあのとき。」という記事で、銀行を辞めた時の事を書きました。


今回はその続きです。


私は上司に退職を申し出た際、辞めた後の事は何も決まっていませんでした。
なので在職中に転職活動もしました。
しかし転職活動をしながら「何かが違う・・・」と、悶々とする毎日。



そんな中、友達が留学しているオーストラリアに一人で遊びに行きました。退職する1ヶ月前のことです。
一週間の滞在を終え帰国した私は、すぐに留学に関する資料をエージェントから取り寄せました。そしてあっという間にビザ申請。



私は銀行退職後に転職を選ばず、ワーキングホリデービザを利用して海外へ行く事を選択しました。


海外へ行こうと思った大きな理由は「欲を満たす為」でした。


小さい頃からずっと海外への憧れが強く、「いつか住んでみたい!」と思っていた私でしたが、その先にちゃんとした人生設計が立てられていないと行っちゃいけない気がして行けずにいました。
でもオーストラリアに滞在している友達に会いに行った時、「きっと30、40歳になっても、海外で生活する人を羨ましいと思って生きていくんだろうな・・・」と気づき、「それじゃダメだ!」と思ったんです。



たった一度きりの人生。
こんなにも強い欲があって叶える術があるなら、それを満たしていかないと勿体ないと思ったのです。
「出来ない理由」を数えるか「出来る理由」を探すかは、自分次第だなと思いました。



オーストラリアの帰りの飛行機の中ではもう心は決まっていました。
カナダから帰国後、派遣で働きつつ転職活動をし、今は都内で正社員として働いています。


今いる場所からの一歩は凄く怖いと感じるかもしれません。


もし次の場所も違ったらどうしよう。
うまくいかなかったらどうしよう。
本当にやりたい事なのか分からない。



そういった思いも出てくるかもしれません。



でも、次の一歩が一生を左右するわけではないです。
人生いくらでも軌道修正する事は出来ます。
そしてどんなに自分が未来を描いたところで、良い意味でも悪い意味でも思い通りにはいかず形は変わっていくものです。



一歩進めば、景色が変わります。
動かなければ見えない景色があるはず。
その景色を見た時の自分が何を感じ、次にどういった一歩を踏み出したいと思うかは、実際に動いてみないと分からない事です。



人生は一本道ではありません。
常にどのタイミングにも分かれ道はあるものです。
今いる場所から一生の生き方や職を選ぼうとすると凄く難しいですが、そうではなく、一つ一つ進みながら道を作っていくのも一つの生き方です。



退職するのが答えなのではなく、悶々としている自分の心と向き合い、自分の心の声を見て見ぬフリせずにちゃんと聞いてあげる事が大切だと思います。
答えによっては、その場にとどまる事がその人にとっての幸せの場合もあれば、そうではなく次のステージへ進むことがその人の人生にとって必要である場合もあります。



私は今までの選択を一つも後悔していません。



あのまま銀行で勤めていたら、お給料も上がっていて、キャリアも積めていたかもしれない。
カナダに行かず企業に勤めていたら、今頃新しいスキルが身についていたかもしれない。



どんなに選ばなかった方の道を良いように想像してみても、私は今までの選択に悔いはありません。




何故か。



それは、「出逢い」があるから。
私が選んで歩いてきた道には、必ずそこで人や景色、色んな気付きとの出逢いがありました。
一つ一つの選択が少しでも異なれば、出逢えなかったものばかりです。
勿論、違う選択をしていたらそこではそこでの出逢いもあったと思います。
ですが、私は今自分の手元にある多くの出逢い、歩いてきて見つけた多くの気付きに、感謝しています。


一つも譲れない。
そんな思いです。




一緒に笑える仲間、刺激し合える相手、反面教師として学びをくれた人、悔しさを与えてくれた人。
何が欠けても今の私はいません。
どんな形にせよ、人生に関わってくれた事がありがたい。




何を選択するかよりも、選択した道をどう歩むかの方が大事です。
後悔する人は、どの道を選んでも、うまくいかない時などは結局後悔するものです。</p>
逆に後悔しない人は、例えどんな道でも、自分の手でその道を彩る事が出来るものだと思います。



例え進んだ道が「やっぱり違った」と思ったとしても、それは決して選択を間違えたわけではない。
「違った」と知れた事だけでも大きな収穫だと思います。
そしたらまたそこから違う道へ軌道修正をしていけば良いだけの事です。



世の中には職業でも年齢が大事になってくるものもあります。
20代でないと叶えられない夢も確かにあります。



でもそうではないものであれば、それは20代のうちで全て叶えようとしなくてもいいはず。


年齢に重きを置き、年を重ねる事をネガティブに考えがちな日本では、20代が輝きのピークかのように思われる方もいますが、そうではないはず。
定年を65歳と見たら、この先まだまだ何十年もあります。
その中で20代で天職と出逢える方もいれば、40代で出逢う方もいて当然。



20代で全ての望みを叶えようと思うから焦るのではないでしょうか。



結婚も幸せも夢への到達も、先着順じゃありません。
それが訪れた時が、その人にとっての適齢期なんだと思います。



私はこの先も模索を続け、色んな選択をしていくと思います。
時には考えて考えて、苦しむ時もあるかもしれませんが、それでもやっぱり考える事は止めたくないです。
考える事を止めてしまえば、考える前の自分のままでストップしてしまいます。
藻掻く時期は辛いものですが、それは何か分かりかけている証だと思います。
そしてそれを抜ければ、また新しい自分と出会える。
これからも前へ進む事を諦めたくはないです。



Twitterなどを通して前回のブログを拡散して下さった方、そして感想を送って下さった方、本当にありがとうございました。
6年前私が藻掻いた「次へのステップ」について、あのときも沢山沢山考えましたが、それを今こうしてシェアする事で、誰かの気付きのヒントになる事が素直に嬉しいです。ありがとうございますp(^-^)q


「今日」という一日の積み重ねが、10年後の自分に繋がるのならば、今日一日を大切に、そして今日よりも明日キラキラしていられるように、進んでいきたいものです。



それこそ、貪欲に( ̄▽+ ̄*)


2 件のコメント:

  1. はじめまして。
    すごく共感しました。
    そして勇気をもらいました。
    新たな一歩を踏み出したい自分にとって心動かされた文章でした。
    ありがとうございます^^

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    1. JUNさん
      はじめまして。素敵なコメントありがとうございます!!
      これから進む道に、沢山の素敵な出会いがありますように・・・☆
      お互い頑張りましょ^^

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