2012/07/03

退職を決意したあのとき。


社会に出て、4月で7年が経ちました。


働き方が多様になった今、そして転職する事がさほどレアな事ではなくなった今、私の周りでは迷いなく働き続けている人は少ないように思います。


私自身、20歳で社会に出てからずっと模索を続けてきました。
最近では転職や辞めた時の不安などについて、メッセージなどで質問を下さる方が増えたので、こちらでまとめさせて頂きます。


私は新卒で銀行に入り、2年弱で退職しました。
質問で一番多いのは、「辞める事は不安ではなかったのか?」というものですが、当時不安がゼロだったと言えば嘘になります。
しかし、辞める時よりも、辞める事を決断する前の方が不安でした。
その頃まだ21歳だった私は、窓口で投資信託などのセールスをしていたのですが、職場環境は凄く恵まれていた方だと思います。しかし変な話ですが、その恵まれている事自体が私を焦らせる事となりました。



今ならそういった環境も快く受け入れられるのですが、21歳でこんな温かい環境にいて良いのか・・・と疑問に思っていました。
そしてその事をいつも自問自答していました。



「成長したい」という一心で、焦っていたんだと思います。




それともう一つ。
20歳で社会に出た私は、2年働いてようやく同い年の子達が新入社員として働き始める事になります。
なので、最初から銀行で働きたい!と意欲があっての入行ではなかった私は、どこかでその2年を区切りとして考えていました。



2年の間で次のステップを考えようという思いは、入行当時から変わらずありましたので、退職は私にとって予想外の出来事ではありませんでした。だけどそれでも、決断するまでは不安でいっぱいでした。



銀行という看板、そして名の通っている会社に勤めている事で得られる、社会的信用。
21歳でそれを味わってしまった私は、それを手放す事が怖くなりました。
「○○銀行の大森」ではなくなるという事が、こんなにも怖いと感じるものなんだ!という事が、自分自身で一番の驚きでした。



もしかしたら辞めてもどこにも就職出来ないかもしれない。
今よりも収入もなにもかも悪くなるかもしれない。



「それでも次に進みたいのか?」


これをずっと考えていました。


しかし、どんなに考えても、例え不安が沢山あろうとも、「辞めない!」っていう答えは私の中に出て来ませんでした。それに気付いたら、今度は「いつ辞めるか」。



銀行の一年の流れや、人事の事も考慮しましたが、私は次に行くあてもない中で支店長に「辞めます」って伝えてしまいました。今考えると無謀・・・なのか( ̄ー ̄;



でも、「このままだと流されて気付いたら3年、4年経ってました・・・ってなりかねない!」と思ったら、まず辞める事から始めよう・・・と思ったのです。何か一つアクションを起こせば、また見えてくるものがあるかもしれない。そう思いました。一種の賭けみたいなものです。



あれほど不安だった安定を手放す事も、辞める事を伝えてからはどんどん小さくなっていきました。
確かに収入等の安定は魅力ですが、私はあのまま働いていても、「心の安定」には繋がらないと確信したから辞める事を決断出来たんだと思います。




不況不況と言いますが、今の日本で(正規・非正規を問わなければ)私たちの世代で何の職にも就けないって事はないと思います。
選ばなければ仕事はあります。
指名手配中の犯罪者ですら非正規とは言え、職を得ていたという衝撃。。。




辞める時、「最悪、選ばなければ仕事はある・・・」と覚悟を決めたら、少し楽になりました。
少し極端な話になりましたが、「不況だから」を出来ない言い訳にするか、むしろチャンスと捉えるかは自分次第だと思います。


みんな同じ時代に生きているんです。
隣の人だけバブル期で自分だけ不況なんて事はあり得ない。
同じ時代に同じ国に生活していたら、みんな同じ景気の元で生活しているんです。
これが好景気時代だったら、もしかしたらもっと生きる選択肢は限られていたかもしれない。
終身雇用が破綻して、一つの会社にとどまる事が必ずしも安定の道ではないとされた今の時代だからこそ、色んな働き方、生き方がしやすくなっているのかもしれません。



仕事を辞める事、転職をした方がいいとは言えません。
仕事を辞めた事を「すごい決断だね」と言われる事もありましたが、一概には言えません。
辞めない決断をする事、一つの事を続ける事は凄い事だと思います。
でも、何か違うと思って足踏みしているなら、自分の気持ちときちんと向き合った方がいいかと思います。



そしてもう一つ。
選択肢があるという事は幸せなことです。
自分の意志で前へ進む事が出来る事は幸せなことです。
真っさらな未来を描くとき、下を向いてうつむくのではなく、どんな色を塗ろうかなってワクワクした思いで描きたい。



時代が違えば、好きでもない人と結婚していたかもしれない。
国が違えば、学校にも行けず夢も描けなかったかもしれない。
健康・五体満足でなければ、働く自由もなかったかもしれない。



その事は忘れたくないです。


何事も始めなきゃ始まりません。
そして始めるのは、他の誰でもない自分自身です。


長くなっちゃったので、続きはまた今度。
続きでは、退職してからを書く予定です☆


真面目ぶってますが、昨日から行き始めたジムのおかげで全身筋肉痛で、今は歩くのがやっとです(@Д@;


というか、今日はもう少しも動きたくない(/TДT)/


悶々として悩みがちな夜。
考えだしたら止まらなくなって眠れなくなる夜もあるかと思います。
まだ見ぬ未来、誰も知りえない未来を、ダークに描くか、明るく描くかは、自分の思考次第です。


良い夢が見れますように☆
おやすみなさい(・∀・)


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